松平 頼暁 :GALA

Matsudaira, Yoriaki:GALA

作品概要

作曲年:1990年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★

解説 (2)

解説 : 平野 貴俊 (535文字)

更新日:2018年4月24日
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1980年代後半から90年代にかけて、松永加也子、里見暁美のみならず、中村和枝、渋谷淑子ら日本現代音楽ピアノコンクールの優勝者、 また平尾はるなが指導するJMLセミナー入野 義朗音楽研究所の「現代音楽演奏法講座」に学んだピアニストのために、松平は多くのピアノ曲を作曲した。《GALA》は、第3回の上記コンクール(1989)の第1位受賞者である中村和枝に献呈され、翌年JMLセミナーが開催した松平の個展で彼女によって初演された。27の 作曲家の作品の引用からなり、作曲家がペアにされる点は《ブレンディング》に似る。しかし、数学的な手順が用いられておらず、sadly (悲しく)やgaily(陽気に)といった指示が感覚的に挿入される点が異なる。扱われる作曲家もモンテヴェルディからザ・ビートルズまでと幅広い。曲はクラスターのグリッサンドを境とし て、愛を扱った前半、死および別れを扱う後半に分かれる。これらのテーマは参照元となった曲のタイトル、また愛と死に関連する語(愛ならば「ヴィーナス」、「アフロディテ」など)をモールス信号にしてリズムに置き換えることで表現さ れている。引用とリズム以外の要素はピッチ・ インターヴァル技法にもとづいている。出版はソニック・アーツ社。

執筆者: 平野 貴俊

About work(s) : 平野 貴俊 (1447文字)

更新日:2018年4月24日
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