バツェヴィチ :子どもための組曲 バーレスク
Bacewicz, Grażyna:Children's suite Burlesque
演奏のヒント : 柴田 梨花 (390文字)
Vivo、2/4拍子。バーレスクとは、有名な作品を改作や戯画化したもので、冗談、悪ふざけという意味のイタリア語の「burla」に由来すると言われています。冗談めかしたアクセントや前打音が特徴的な作品です。冒頭のアウフタクトを意識して始めましょう。4小節目のFis音の意外性で少しブレーキがかかるような面白さがあります。5小節目の前打音がついたアクセントは重くなることなく思い切りよく弾きましょう。その後また音楽は上行形でどんどん進んでいきます。18小節目のアウフタクトから冒頭のメロディーが変奏された形で回帰されます。22小節目のアウフタクトでは、左手の上行形や右手のリズムから高揚感が感じられ、23小節目からは止まることなく進みます。34小節目からの重音前打音の上行形はクライマックスへと期待感が増していきます。その後冒頭のメロディーに回帰し、最後は派手に終わりをむかえます。
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