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細川 俊夫 :夜の響き

Hosokawa, Toshio:Nacht Klänge

作品概要

作曲年:1994年 
初出版社:Schott
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★
総演奏時間:9分00秒

解説 (1)

総説 : 須藤 英子 (437文字)

更新日:2015年5月19日
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21歳で渡欧し、ベルリン芸術大学、フライブルク音楽大学で学んだ細川俊夫(1955-)。“沈黙”と表裏一体にあるような東洋的精神に根ざした彼の音楽は、ヨーロッパ音楽最前線の地でも高い評価を受けてきた。『夜の響き』は、彩の国さいたま芸術劇場のオープニング公演のために委嘱され、師クラウス・フーバーの70歳を記念して作曲、野平一郎により初演された。ヴェーベルンの歌曲の音列をヒントに作られたこの作品は、特殊奏法をふんだんに用いつつ、徐々に変化する6つの場面より展開される。種々のフェルマータによって、常にとどまる音、または倍音、あるいは“間”。聴者は、それらを聴くことへの極度の集中を要求される。そこには、「音が響き聴こえてくる世界と共に、聴こえない、余白の世界(間の部分)をほんの少しでも変化させたい」との作曲者の意思が反映されていよう。沈黙に放たれた音に耳を澄ませることにより、まさに沈黙を体感する、という細川作品ならではの聴取の仕掛けが、この作品では見事に実現されている。 

執筆者: 須藤 英子

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