作品概要
ジャンル:ソナチネ
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(813 文字)
更新日:2025年10月23日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (813 文字)
第1楽章が比較的テクニックを必要としませんので、小さなお子様にも与えて良い教材だと思いますが、こちらの第2楽章はアレグロで速いテンポであるが故に、難しいと感じるお子様や教師の方もいます。確かにある程度のテクニックは必要にはなりますが、そこまで難しくもありません。
圧迫したり、止まらなかったりする様な動きではなく、自由に、むしろ即興的に、ゆったり弾く事で、難しさはさほど感じなく弾けると思います。最大の難関は、36小節目裏拍から始まり38小節目まで続く左手の16分音符のパッセージであり、このパッセージが弾ければ、この第2楽章は演奏が可能となります。
このパッセージに指番号が丁寧に書かれている版もありますが、先生と相談して色々、楽な方法を考えてみて下さい。そして、16分音符というと「速い」という呪縛がありますが、それを取り払い、無理のないテンポで弾いて下さい。
練習方法として、2つの音符でペアを組みます。例えば、37小節目最初の2つの音符、CとDをペアを組み、このCとDをトリルで弾いて見ます。問題無かったら次の、HとCをトリルにしてみます。ただし、これは実際に使っている指番号でなければ意味がありませんので、そのようにして下さい。そうして、2つずつトリルにして行くと、弾きにくいペアが必ず出てくると思いますので、弾きにくいペアだけを入念に練習します。
出来たら今度は、2つの音ではなく、4つの音で1グループとして練習します。例えば、37小節目1拍目の、CDHDを練習します。出来たら次の、AHGAを練習し、同様に先に進みます。これも、弾きにくいグループを入念に練習してみてください。
純粋に、楽しく、無理なく、綺麗に弾く事を心がけると、上手に弾けます。
