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近藤 譲 :視覚リズム法

Kondo, Jo:Sight Rhythmics

作品概要

作曲年:1975年 
初出版社:C.F.Peters
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★
総演奏時間:13分00秒

解説 (1)

執筆者 : 須藤 英子 (537文字)

更新日:2015年5月31日
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東京芸術大学在学中より、気鋭の作曲家として頭角を現した近藤譲(1947-)。大学卒業後の1973年より、自身が「線の音楽」と呼ぶ独自の方法論による作曲を開始。以来、その洗練されたユニークな思想と音楽をもって、常に第一線で世界的な活躍を続けてきた。高橋アキにより初演された『視覚リズム法』は、もともと5楽器(ヴァイオリン、バンジョー、スティールドラム、電気ピアノ、チューバ)のための室内楽曲として書かれた作品。「曲の構造全体すべてを一本の旋律的線から導き出す」という「線の音楽」の思想から作られた元曲では、5つの楽器が順番に音を発しながら、一本のメロディーを紡いでいく。6つの短い楽章から成るこの曲は、楽章ごとに1パートずつ音が変わっていくため、前の楽章とほとんど同じメロディーが、僅かずつ変化しながら聴こえてくる(終楽章のみ2パート同時に音が変わるため、全く違ったメロディーが出現するように聴こえる)。ピアノ独奏版では5パート全てが同じ音色で奏でられるため、メロディーが一本の線として聴き取り易い。作曲者自身「偽反復」と呼ぶ微妙な変化を、シンプルな音の“線”の中に追っていく“傾聴”の行為。その“傾聴”を促す仕組みにこそ、「線の音楽」が目指す近藤作品の真髄があると言えよう。

執筆者: 須藤 英子
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