バッハ :パルティータ 第6番 ジーグ BWV 830

Bach, Johann Sebastian:6 Partiten Nr.6 Gigue

作品概要

楽曲ID:39190
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ジーグ
総演奏時間:6分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:11件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (410文字)

更新日:2024年1月19日
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バッハのジーグは数あれど、このジーグのようなハイテンションのジーグは珍しいと感じています。多くの減7度が見られ、跳躍する音符は、少なくとも、通常の安定した精神面の描写では無い事は確実です。

結論から申し上げますと、このジーグを綺麗に弾こうなどとは思わないで下さい。とても辛辣、乱暴、強さ、器楽的な表現、アジタート的、等の言葉が当てはまります。

故に、アーティキュレーションは、例えば、冒頭1小節目、8分音符を全てスタッカートにしますが、付点4分音符も、次の8分音符に切れ目無く繋ぐような事はせず、途中で切ってしまうと良いです。アクセントはどちらかというと付点4分音符の方に強く付きますが、8分音符も、ドライに、ノンレガートで、マルカートで弾くようにします。

49小節目辺りを、このジーグのピークポイントとしてフォルテで演奏してみて下さい。ピカルディー終止で終わりますが、最後の最後までテンションを緩めること無く終わって下さい。

執筆者: 大井 和郎