バッハ :パルティータ 第6番 エール BWV 830

Bach, Johann Sebastian:6 Partiten Nr.6 Air

作品概要

楽曲ID:39187
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:2分10秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:展開1 展開2 展開3

楽譜情報:11件
  • クリックして画像を開く
  • tab

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (381文字)

更新日:2024年1月19日
[開く]

テンポやアーティキュレーションによって激変するエアーです。エアーそのものが、器楽や歌の為に書かれたという歴史がありますが、察するにこのエアーは歌的な要素よりは、器楽的な要素があります。このエアーを速く、鋭く、エネルギッシュに演奏することも出来るのですが、あまりテンポを速くしないで、柔らかく、さながらヴァイオリンや、あるいはフルートなどの木管楽器のように、滑らかに優しく演奏することも1つの可能性です。

28小節目や31小節目の16分音符を考えたとき、このエアーはそこまで速くしないと感じます。2分音符=60~70位が適切に感じます。

仮にこのエアーが器楽の描写であれば、例えば25~27小節間のト音記号に書かれてある跳躍した音を演奏したとき、演奏そのものに無理の無いテンポ設定が無難である気がします。

威厳や技巧的な描写ではなく、美しさや優しさの描写とお考え下さい。

執筆者: 大井 和郎