バッハ :パルティータ 第4番 ジーグ BWV 828

Bach, Johann Sebastian:6 Partiten Nr.4 Gigue

作品概要

楽曲ID:39176
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ジーグ
総演奏時間:3分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:展開1 展開2 展開3

楽譜情報:11件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (620文字)

更新日:2024年2月19日
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このジーグは拍の認識を逃しやすいジーグです。奏者がまず、拍を認識しなければ、聴いている側も拍子を取れなくなりますので、その辺りを注意しなければなりません。21~25小節間の様に、拍の頭に付点8分音符があって、拍を刻む場合はそのような心配は要りませんが、例えば、33~37小節間や、49~54小節間のように、16分音符のみが並ぶ場所に注意を払います。

まず、基本的には、可能な限りメトロノームに近い、正確なテンポで演奏することが必須です。それによって、聴いている側も拍を取れます。それは「時間を取る場所があってはならない」という事ではなく、1つのセクションからもう1つのセクションに移り変わる場所、例えば40小節目から41小節目に移るときは少し時間を取って移っても差し支えありません。つまりは、拍の認識が狂いやすい場所に気をつけます。

33~37小節間や、49~54小節間のようなところは、弾いている奏者自身が拍を認識せずに突っ走る(速くなってしまう)例があり、その場合は、聴く側もその部分の拍は取れなくなります。

1つの方法として、例えば、49~51小節間、変化して上行する音、FIs G Aに少しだけアクセントを付けても良いです。52~54小節間は、1拍目の表拍が、それぞれ、D Cis H A と順次進行で下行していますので、このセクションは、これらの1拍目表拍の音に対して少しアクセントを付けることで、聴き易く、拍を認識出来る様になります。

執筆者: 大井 和郎