バッハ :パルティータ 第4番 サラバンド BWV 828

Bach, Johann Sebastian:6 Partiten Nr.4 Sarabande

作品概要

楽曲ID:39174
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:サラバンド
総演奏時間:4分20秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:11件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (453文字)

更新日:2024年2月19日
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このサラバンドは、32分音符のような音価の小さい音符がかなりの数で並びますので、まずテンポ設定が重要になってきます。テンポによって、これらの32分音符は、技巧的なエチュードのようにきこえたり、圧迫感を感じたり、指の練習曲のように機械的にきこえたりしやすくなります。

筆者の主観で言わせて頂ければ、このサラバンドは4分音符が45位の速さが適切と思われます。

アーティキュレーションも大きく影響します。これも筆者個人的な意見になりますが、8分音符は短く切ってしまって良いと思います。ヘ音記号に、8分音符が1小節に6つ並ぶ様な場合(例:9小節目)、右手をレガートで、左手は短く切ることではっきりと2声に聴かせる事が可能になります。

もちろん、左手の8分音符をレガートで弾いても構わないのですが、テンポが4分音符=45位で進んだとき、8分音符が連続して書かれているバスの声部は、「ウオーキングベース」と言われる書法をイメージさせる速度であるため、短く切ることで、例えばチューバのような楽器をイメージさせることができます。

執筆者: 大井 和郎