作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(757 文字)
更新日:2023年4月16日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (757 文字)
どこかで読んだことがあるのですが、このカプリチオはバッハが如何に上機嫌であったかを表現しているものだと解説してありました。バッハの場合短調でも楽しさがある短調も多くありますね。c-mollの場合、例えば平均律第2巻のc-mollのプレリュードも実に楽しさに満ちあふれていますね。
このカプリチオを演奏するにあたり、主題の位置を全部知っておきましょう。これが大切なことになります。では主題はどこからどこまでかという問題になるのですが、これが実に曖昧に書かれていまして、正直まだ分析し切れていません。そして全体に主題の断片(fragments of theme)があっちこっちに点在してさらにわかりにくくなります。
そこで、主題の断片であろうが無かろうが、本物の主題も含め、主題らしきものは全て知っておくというやり方で分析を進めます。
1小節目右手(ソプラノ) 4小節目の最初の音であるEsまでとしても良いのですが、その辺は後々色々起こりますので、「どこまで」 とは現時点では申し上げないこととします。
5小節目左手(アルト)
8小節目左手(バス)
19小節目左手(バス)
28小節目右手(ソプラノ)
35小節目右手(アルト)
37小節目右手(ソプラノ)
40小節目 左手(アルト)
42小節目左手(アルト)
45小節目左手(バス)テーマの断片と見なすか否かは微妙
49小節目右手(ソプラノ)
52小節目左手(アルト)
60小節目左手(バス)
70小節目右手(アルト)
77小節目右手(アルト)
79小節目右手(ソプラノ)
87小節目左手(バス)
89小節目右手(ソプラノ)
91小節目右手(アルト)
93小節目右手(ソプラノ)テーマと見なすか否かは微妙
まずは演奏でこのテーマを優先的に聴かせて演奏すると良いです。あとは声部の独立を可能な限り駆使してみて下さい。
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