作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(744 文字)
更新日:2023年4月16日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (744 文字)
短いメヌエットですが、演奏法によっては大変美しい曲となります。まずは大まかな分析をします。
A 1~8
B 9~16
A 17~24
冒頭2小節単位でフレーズが来ます。1~2小節間、2小節目の右手、3度のバランスを確認しましょう。上の音が出ているようにします。3~4小節間、今度は4小節目に6度が出てきますので、これも1の指を控え、上の音を出すようにしましょう。1~4小節間、フレーズが2小節単位で現れ、その最後の3拍目(2小節目3拍目と4小節目3拍目)では左手は4分音符で落ち着くのですが、6小節目の左手3拍目には4分音符が来ません。8分音符が次の小節まで繋がる感じを出していますので、3つめのフレーズは、5~8小節間の4小節とします。
それと全く同じ事がBセクションで起こります。9~10小節間、11~12小節間、で2つのフレーズ、そして3つめは13~16小節間になります。そして、17小節目で再びAセクションに戻るのですが、ちょっと感じが違いますね。
左手の伴奏系は(18小節目)、Hで終わっています。つまりはE-durのドミナントで終わっています。1~2小節間と、17~18小節間を比べると、17~18小節間のほうが落ち着かない感じがしませんか?ドミナントで終わっているので、先に進みたくなってしまう(これで終わりでは無い)感じがしますね。そして本当に落ち着く部分は主和音で、これは24小節目で初めて元の調(E-dur)に戻ります。
以上を踏まえた上で、前半は1~2小節間よりも3~4小節間の方を多少音量を大きめにして、最後の5~8小節間を最も大きくするようにしてください。
展開部も同じ積み重ね方法ですが、音の高低を考えるともしかしたら11~12小節間をピークポイントと考えても良いと思います。
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