バッハ : フランス組曲 第3番 メヌエットとトリオ BWV 814
Bach, Johann Sebastian : Französische Suiten Nr.3 Menuet and Trio
作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(717 文字)
更新日:2023年4月16日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (717 文字)
淡々と進んで良いメヌエットですが、ダイナミックが平坦にならないように注意しましょう。また、トリオとメヌエットは同じテンポでなければなりません。メヌエットの1回目、弾き終えたらすぐにトリオに入ります。時間をおいてはいけません。
このメヌエットとトリオは4小節単位で進むと考えて下さい。例えば1~4小節間、ずっと主和音ですね。5~8小節間、ハーモニックシークエンスが来ます。5~8小節間のほうが、1~4小節間に比べ、テンションが高くなりますので、ダイナミックにも変化を付けましょう。
13~16小節間、D-durに転調しましたね。17~20小節間、D-durですので、音色を穏やかな音色に変えましょう。21~24小節間、fis-mollに転調しています。fis-mollは奏者にとって、h-mollやD-durと比べどのような印象を持つでしょうか?この辺りのダイナミックは奏者に委ねて良いでしょう。
25~28小節間、上行形のシークエンスですのでクレシェンドをかけ、29~32小節間、
と、33~36小節間、h-mollにて終わりますので、テンションを持続させましょう。
トリオの冒頭1~4小節間はe-mollで終わります。5~8小節間、再びh-mollのドミナントで終わる感じがしますね。9~12小節間シークエンスで転調し、13~16小節間D-durで終わります。17~20小節間Aがais に変化し始め、再びh-mollに戻る予感をさせます。21~24小節間完全にh-mollに戻ります。
これら、調整が目まぐるしく変わりますのでその都度、音色や音量をコントロールしてみてください。
メヌエットに戻ったら、繰り返しは無しで良いと個人的には思います。
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