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バッハ :フランス組曲 第3番 メヌエットとトリオ BWV 814

Bach, Johann Sebastian:Französische Suiten Nr.3 Menuet and Trio

作品概要

楽曲ID:39132
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:メヌエット
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用4 応用5 応用6 応用7 発展1 発展2 発展3 発展4

楽譜情報:24件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (717文字)

更新日:2023年4月16日
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淡々と進んで良いメヌエットですが、ダイナミックが平坦にならないように注意しましょう。また、トリオとメヌエットは同じテンポでなければなりません。メヌエットの1回目、弾き終えたらすぐにトリオに入ります。時間をおいてはいけません。

このメヌエットとトリオは4小節単位で進むと考えて下さい。例えば1~4小節間、ずっと主和音ですね。5~8小節間、ハーモニックシークエンスが来ます。5~8小節間のほうが、1~4小節間に比べ、テンションが高くなりますので、ダイナミックにも変化を付けましょう。

13~16小節間、D-durに転調しましたね。17~20小節間、D-durですので、音色を穏やかな音色に変えましょう。21~24小節間、fis-mollに転調しています。fis-mollは奏者にとって、h-mollやD-durと比べどのような印象を持つでしょうか?この辺りのダイナミックは奏者に委ねて良いでしょう。

25~28小節間、上行形のシークエンスですのでクレシェンドをかけ、29~32小節間、

と、33~36小節間、h-mollにて終わりますので、テンションを持続させましょう。

トリオの冒頭1~4小節間はe-mollで終わります。5~8小節間、再びh-mollのドミナントで終わる感じがしますね。9~12小節間シークエンスで転調し、13~16小節間D-durで終わります。17~20小節間Aがais に変化し始め、再びh-mollに戻る予感をさせます。21~24小節間完全にh-mollに戻ります。

これら、調整が目まぐるしく変わりますのでその都度、音色や音量をコントロールしてみてください。

メヌエットに戻ったら、繰り返しは無しで良いと個人的には思います。

執筆者: 大井 和郎

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