作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(659 文字)
更新日:2023年3月17日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (659 文字)
更新日:2023年3月17日
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このアルマンドは曲中にピークポイントらしいピークポイントも見られませんし、左右の手は離れること無くほぼ同じレジスターに留まっています。21小節目当たりからは左右の手が離れ始め、もしかしたら22~23小節目辺りがこのアルマンドのピークポイントかもしれません。しかしそれまでは実におとなしい、そつなく横に流れるアルマンドです。
このアルマンドはしかしながら、アーティキュレーションの工夫によって色々変化します。例えば 1小節目2拍目の左手8分音符2つ、3拍目右手8分音符2つはスタッカートにも出来ますしレガートにも出来ます。2小節目の左手8分音符8つも同じです。もっと極端な例になると、冒頭の16分音符からもドライでマルカートなアーティキュレーションで演奏する演奏も可能です。
特に注意点もありませんが、冒頭の Fis H Ais という3つの16分音符がフレーズの始まりであると言うことを覚えておきましょう。例えば6小節目の右手1拍目、D Fis H Ais は、最初のDが前の小節にあるCisの解決音として考え、次のFisは冒頭と同じようにフレーズの最初と考えます。故に、1拍目最初のDにアクセントを付けないようにします。
後半になると、この Fis H Ais の形は展開形となり、後半冒頭右手の、Cis Gis H となります。故に、同じように、13小節目、2拍目右手の、Fis Fis Cis E の最初のFisは1拍目のAis Cis の最後の音と考え、2番目のFisが次のフレーズの始まりと考えます。
執筆者:
大井 和郎
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