バッハ :イギリス組曲 第5番 ジーグ BWV 810

Bach, Johann Sebastian:Englische Suiten Nr.5 Gigue

作品概要

楽曲ID:39114
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ジーグ
総演奏時間:2分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展1 発展2 発展3 発展4 発展5

楽譜情報:14件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (557文字)

更新日:2024年2月19日
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なんとも不気味な雰囲気のジーグです。半音階的進行に加え、例えば冒頭3小節など、Eという保続音(ペダルポイント)があるだけで、和音が想像できません。このジーグの音楽的性格をどう捉えるかは、奏者に委ねられますが、いずれにせよ、このジーグで大切なことは方向性を持たせることです。

冒頭4小節をテーマ(主題)としたとき、2小節目でオクターブの跳躍があるものの、それは半音階的に下行してきます。しかしながら49小節目のテーマを見たとき、今度は逆に上行していきます。

例えばですが、テーマが上行しようとも下行しようとも、プレッシャーは高くなっていきますので、クレシェンドをかけます。テーマは4小節間 と決めた場合、4小節目に向かって行く方向性が欲しいです。

そのマナーで進んだ場合、9~11小節間のシークエンスも下行しているのにもかかわらず、音量を上げて行きます。

今まで述べた事は単なる一例に過ぎません。下行してくるテーマはディミヌエンド、下行しているシークエンスもディミヌエンドとしても構いません。

多くの可能性が考えられますが、重要な事は、演奏が、ダイナミック的に平坦にならない様に、そして方向性を持って、ある程度のプレッシャーをかけて演奏する様に(だからと言ってテンポが段々に速くなってしまってはなりません)心がけてみて下さい。

執筆者: 大井 和郎