バッハ :イギリス組曲 第5番 アルマンド BWV 810

Bach, Johann Sebastian:Englische Suiten Nr.5 Allemande

作品概要

楽曲ID:39110
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:アルマンド
総演奏時間:3分50秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・コンペ課題曲2024:E級級

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:15件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (525文字)

更新日:2024年2月19日
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2つ注意点があります。1つはテンポです。アルマンドですので、圧迫感や焦燥感があってはなりません。この曲中に出てくる32分音符の速度が、そのような要因にならない、自然に流れるテンポが望ましいです。あまり速すぎない様にします。

もう1つは、同じ声部であっても、出す音と控える音の区別を付けるようにします。例えば3小節目、ト音記号、右手には、2拍目と4拍目に7度と6度の動きがあります。このようなパターンはこの曲中に多く出てきます。左手も同じです。

この、7度と6度が出てくるとき、動いているのは上の音であって、下は勿論同じ声部なのですが、こちらは保留されています。例は、3小節目の2拍目、DCDHという音の時、低い方のDはそのままの音に保留されますが、高い方のCとHは下行形で動きます。

その時に決して、保留されている方の音を大きくしない様にします。人間の耳は自然と動いている方に耳が傾きます。特にこの3小節目の2拍目と4拍目は、下の方の音が1の指のはずです。1の指は特に大きくなり安いので気をつけます。

別の例で、例えば6小節目、4拍目、左手、AGAFisの場合でも、Aは保留されていますのでこの音は控え、動いている方のGとFisを聴かせるように弾いて下さい。

執筆者: 大井 和郎