ブーレ1とブーレ2を対照的に演奏することで面白みが出てきます。ブーレ1は、歌う様なラインではなく、ドライで、スタッカートが欲しいです。

タッチは、軽いタッチの印象を与えてください。レガートを避け、あまり音量を上げず、品の良さ、繊細な雰囲気も欲しいところです。

変わってブーレ2は、ミュゼットの様に、民族的な旋律と考えます。メロディックなラインがありますので、フレージングに気を遣って、フレーズの最後の音にアクセント等を付けない様にします。例えば、8小節目からの後半のメロディーは9小節目右手のHでピークになりますので、その音から、10小節目、フレーズの終わりの音である2拍目表拍の右手、E に向かってディミヌエンドをかけます。故に、Eを強く弾かない様にする、と言った気配りです。

ブーレ1は繰り返しを守り、続いてブーレ2を弾き終わったら、ブーレ1に戻りますが、戻ったときは繰り返しは省略して良いでしょう。