とても楽天的で楽しいカプリチオです。ヘンデルの機嫌の良さが手に取るように判ります。独自の「心地よいしつこさ」も健在しますが、リピートが多い曲でもありますので、「同じ事の繰り返しに変化を付けること」 がヒントになります。

例えば4小節目と5小節目では、メロディーラインの、G A E F G A E F が聞こえてきますが、強弱の差を付けたり、方向性を持たせて、クレシェンドやディミヌエンドをかけるようにしても良いでしょう。

6小節目、3~4拍間と、7小節目1~2拍間も同じですね。強弱の差を付けてみましょう。その他、多くの箇所に、同じ事の繰り返しがあります。最終的には奏者の自由なのですが、それらの場所に変化を付けてみることで、曲が平坦になることを避ける事ができます。

中間部、曲は、g-moll、a-moll、d-moll、C-durに転調します。それぞれの調では、音量や音質に変化を持たせて見ることで、曲がより一層楽しくなります。