一貫してテンポが遅くなったり速くなったりしないようにしなければなりません。困難な箇所に来たときにテンポが落ちないようにすることと、たとえ落ちなくても、重たく聴かさないようにすることが大切です。しかし今度は軽く弾くと、芯のあるしっかりした音(ピアノ、フォルテに限らず)が出てこない事もあります。そのような問題を解決する方法を教えます。
この曲はペダルポイント(オルガンポイントとも呼ばれる)と呼ばれる、連打されている同じ音が並ぶことが特徴です。例えば、8小節目、右手上の音はCを弾き続け、下の音が動いています。この時、2つの練習方法があります。
1つは、5の指を(5の指であろうことを前提としています)Cに置いたまま伴盤を下に下ろし、そこから動かさず、内声の動いている音だけをフォルテで必要以上に速く(実際の店舗よりも遙かに速く)弾くようにします。
次に、逆付点の鋭いリズムで、FC. EC FC. GC. AC. GC. FC EC と、上の5の指に対し、フォルテッシモでアクセントを付けます。この時内声はフォルテにしなくても構いません。とにかく5の指がしっかりと打伴出来る事を確認します。
この2つのパターン、1つは動いている方にアクセント、もう1つは、連打音(ペダルポイント)にアクセントを付ける練習方法で、これらをマスターすることで、どんなに軽やかに弾いても、芯のある音が出せます(勿論抜けることはありません)。
特に、左手が重たくなってしまわないようにするためにも有効な練習方法です。ご参考まで。