ブルグミュラー :18の性格的な練習曲 夜明けの祈りの鐘 Op.109-9

Burgmüller, Johann Friedrich Franz:18 Etudes de genre (faisant Suite aux Etudes faciles op. 100) La Cloche des Matines Op.109-9

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲
総演奏時間:1分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用3 応用4 応用5 応用6 応用7

楽譜情報:10件
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解説 (1)

解説 : 佐藤 卓史 (498文字)

更新日:2022年1月31日
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 カトリック教会で夜明け前に行われる祈りの儀式、「朝課」(matines)の際に打ち鳴らされる鐘の音がモティーフになっています。言うまでもなく、各小節の2拍目で左手が右手を飛び越えて奏する「ミ♭」が鐘の音です。まだ寝静まったままの暗い街並みに、教会の鐘が響き渡っていく情景を想像しながら弾いてみてください。

演奏のポイント(原典 ♩=84)

 書法的には、基本の3つの声部、すなわち「メロディー」「内声(ハーモニー)」「バス」に加えて「鐘の音」という、4つの要素に分かれています。前二者を担当する右手は、メロディーは朗々と、内声の8分音符はそれを邪魔しないように静かに。内声を弾く直前に、右手を弾きやすいポジションに移動させましょう。左手のバスはペダルとともに全体をしっかり支えて、そしてその上から鐘の音が響いてくるように、立体的に響きを設計してみましょう。9小節からの中間部では右手の2声のメロディーが対話するように。17小節の6度の重音はあまり問題ないのですが、18,19小節の3度重音は下の音をかなり小さく弾かないとバランスが取れません。

(東音版「ブルグミュラー18の練習曲」(NS61)より)

執筆者: 佐藤 卓史