Aを中心音とした五音音階（ACDEG）を用いた、2声のカノンとなっている。五音音階については、ヒナステラが幼少期に吹いたとされる「先住民の笛」（恐らくはケナ）と関連付けられて語られることもある。1980年代に行われたインタビューのなかで、ヒナステラは五音音階の使用について「マヤ、アステカ、インカ文明のようなプリミティブなアメリカへの回帰」と説明している。ここには、後の作品で展開する彼のパン・アメリカ的姿勢の兆しが見受けられる。