ハイドン : ソナタ 第57番 第3楽章 Hob.XVI:47 op.55
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.57 Mov.3 Allegro
作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展2 発展3 発展4
楽譜情報:3件解説 (1)
解説 : 大井 和郎
(565 文字)
更新日:2025年4月3日
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解説 : 大井 和郎 (565 文字)
2声進行が大変多い第3楽章です。3声になるときは、独立した声部という
よりは、和音のメンバーをそろえるために書かれている感じがします。かと
言って、2声が独立している訳でもなく、メロディーラインは多くの場合右
手(上声部)に存在し、左手は伴奏の形になります。
版によってアーティキュレーションは様々と思いますが、仮に選択肢がある
場合、筆者であれば、例えば1~2小節間のような左手の、walking bass
のような進行の場合、レガートよりも、スタッカートの方がこの曲に合って
いる気がします。
曲全体は軽快な感じで、深刻さは無く、ハイドン独自のユーモラスで楽しい
曲になっていますので、あまり重たい左手は避けたいと感じます。
また、44~47小節間のように、細かい音符が出てきた際に、テンポを落
とさないように注意して下さい。un poco rit等、特別な指示が無い場合は、
一貫して1つのテンポを守ってください。
このソナタの第2楽章の最後は、ドミナントで終わっており、これは次に繋
ぐ感じを出しています。そして、恐らくですが、第2楽章の1小節目に書かれ
ているテーマは、この第3楽章の1小節目のテーマと同じ(調は違うものの)
音形で書かれていますので、考え方としては、第2楽章の続きとなる、一変
して明るい、ほっとするような穏やかさが出ていると考えます。
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