ハイドン : ソナタ 第55番 第2楽章 Hob.XVI:41 op.37-2
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.55 Mov.2 Allegro di molto
作品概要
解説 (1)
解説 : 大井 和郎
(517 文字)
更新日:2025年4月3日
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解説 : 大井 和郎 (517 文字)
更新日:2025年4月3日
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この第2楽章を弾くヒントとしては、「とにかく軽く」 という一言に尽き
ると思います。Alegro di molto というテンポマーキングで2拍子ですの
で、かなり速いテンポで軽快に弾きたいところですが、テンポの問題では無
く、曲全体が重たくなってしまう要因がいくつかあります。
1つは、スタッカートの長さの問題です。曲中多く出てくるスタッカートは
可能な限り短く弾くようにして下さい。そのためには鍵盤の奥深くまで打鍵
をせず、音量を上げず、ハーフタッチ位で可能な限りスタッカートを短くし
ます。これを意識してみてください。
もう1つは、親指の問題です。例えば54小節目から始まる右手のパッセージ
は、1の指が下のFを弾いて、その上の音階的なメロディーラインは5や4の指
が担当するはずです。この際に、上の音を弾く指が弱かったら、下の1の指
が弾いているFが自然と大きく聞こえるはずです。上の音を担当する、4とか
5の指を鍛えておき、十分に鳴らせるだけの力を付けて、その上で、1の指の
音量を可能な限り抑えるようにします。つまりは、上の音だけを聴かせたい
ところなのですが、下のFが目立ってしまうと、曲はこれだけで重たくなり
ます。この問題も意識してみてください。
執筆者:
大井 和郎
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