ハイドン : ソナタ 第55番 第1楽章 Hob.XVI:41 op.37-2
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.55 Mov.1 Allegro
作品概要
解説 (2)
解説 : 佐竹 那月
(158 文字)
更新日:2022年3月8日
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解説 : 佐竹 那月 (158 文字)
この作品は、1784年、マリー・エステルハージ妃に献呈された3曲のソナタ(作品37)のうちの2曲目である。第1楽章は2分の2拍子、ソナタ形式。冒頭から用いられる快活な付点のリズムと、第25小節以降に現れる柔らかい3連符のリズムとがせめぎ合いながら展開していく。めまぐるしい転調もまた、それらにアクセントを加えている。
解説 : 大井 和郎
(505 文字)
更新日:2025年4月3日
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解説 : 大井 和郎 (505 文字)
このソナタの第1楽章は、ハイドン特有のユーモラスで、奇想天外な展開が
多く含まれています。基本的には楽天的な曲ですので、それを前提として考
えていきます。そのように考えると、このタイプの曲は、多少大げさなコリ
オグラフィー(演出法)が必要になってきます。
つまりは、この曲はしかめっ面で弾く曲ではなく、むしろニコニコした表情
で(そうする事が難しいのは重々承知です)弾かれるべきで、それが困難な
場合は、腕とか上半身全体でそれを表現して欲しく、例えば、手が鍵盤の上
で踊るように、13~18小節間の付点のリズムを弾き、21小節目の様な、大
きな和音が2拍目や4拍目に来るような場所は、和音を弾いた瞬間に左手を上
に高く上げ、大げさに演出するようにします。
そのように、見た目1つでもユーモラスな演出で演奏することにより、この
第1楽章が楽しいものであることを聴衆に伝えます。とにかく楽天的に考え
る事が基本中の基本と考え、綺麗に、上品に、そつなく、滑らかに、当たり
障り無く弾くという考えでは無く、とにかく面白く、生き生きと、笑い声の
ように、乱暴な部分は乱暴に、メロディックな部分はメロディックに、曲を
楽しく弾くことを目指してください。
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