ハイドン : ソナタ 第54番 第2楽章 Hob.XVI:40 op.37-1
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.54 Mov.2 Presto
作品概要
解説 (2)
解説 : 大井 和郎
(409 文字)
更新日:2025年4月3日
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解説 : 大井 和郎 (409 文字)
奥深く、考え方によっては厳粛な雰囲気さえも持ち合わせる第1楽章とは異
なり、ハイドンのユーモアや生き生き感、楽しさが満載の第2楽章です。テ
ンポを1つにして(箇所によってテンポが変わらないように)、かなりの速
度で弾いても圧迫感は無い曲ですので、可能な限り速度を上げても大丈夫で
す。
気をつけたいのは強弱記号の位置です。2小節目、フォルテの後にpマーキン
グがありますが、このpが書かれているのは、2拍目のちょうど裏拍になりま
す。同様に6小節目も同じです(以下同様)。曲全体がpとFの対比となり、
交互に掛け合いますので、pとFははっきりと区別を付けるようにしてくだ
さい。
全体を通して、ペダルを用いる箇所は最小限に留めます。25小節目以降、タ
イや、3度進行の際にどうしてもペダルを使わなければなりませんが、その
他の場所ではペダルは一瞬だけ使うようにして(6度等を繋げるためだけの
目的で)、スタッカートを尊重するようにしてください。
解説 : 齊藤 紀子
(186 文字)
更新日:2020年2月9日
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解説 : 齊藤 紀子 (186 文字)
第2楽章のプレストは4分の4拍子。第1楽章と同じく、ト長調のロンド形式で書かれている。また、冒頭の1小節半に左手に主音が連打で保続されている。最初の副次的な主題はト短調により、その点で最初の副次的な主題もト長調であった第1楽章と異なる。また、第1楽章よりも快活さが増しており、そこに、主調の同じロンド形式が並置されたこのピアノ・ソナタの2つの楽章の性格の変化がうかがえる。
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