ハイドン : ソナタ 第49番 第2楽章 Hob.XVI:36 op.30-2
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.49 Mov.2 Scherzando: Allegro con brio
作品概要
解説 (1)
解説 : 大井 和郎
(465 文字)
更新日:2025年4月3日
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解説 : 大井 和郎 (465 文字)
更新日:2025年4月3日
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この第2楽章は、メインとなるテーマが2つあり、それらのテーマのヴァリ
エーションとなります。単純には、長調と短調の2つで、キャラクターが2つ
あり、この2つが交互に入れ替わる曲となります。短調の部分も決して深刻
ではありません。曲全体が楽天的な考えで良いと思います。
重要な事は、奏者が、ヴァリエーションとして書かれた部分を、どのテーマ
のヴァリエーションであるか、テーマのどの部分の変奏であるかを知ってお
かなければなりません。
例えば34小節目2拍目から始まる長調の部分は、1~8小節間のヴァリエー
ションであることを認識します。その上で、例えば、1~8小節間の強弱と全
く同じ強弱や音質を使用することで、曲が判りやすくなります。
また、別の考え方としては、例えば1小節目のテーマはA-durのテーマです
が、同じテーマでも5小節目はE-dur、9小節目はh-mol(一時的です)です
ので、これら3つのテーマは、表情や強弱を異ならせるように演奏します。
曲全体が劇的な要素を含んでいます。2人の人物による、交互に話される会
話のような考え方もできます。
執筆者:
大井 和郎
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