ハイドン : ソナタ 第47番 第2楽章 Hob.XVI:32 op.14-6
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.47 Mov.2 Menuet
作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展1 発展2 発展3
楽譜情報:6件解説 (2)
解説 : 大井 和郎
(791 文字)
更新日:2025年4月3日
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解説 : 大井 和郎 (791 文字)
第2楽章は、ABA形式のAセクションについて考えてみたいと思います。この
メヌエットを如何様に捉えようとも、それは奏者の自由なのですが、筆者に
とってはこれはアリアであり、歌の要素を感じます。仮に、フレーズが、
アーフタクトのGisから始まり、2小節目2拍目のFisで終わると仮定します。
その時に、方向性としては、1小節目2拍目のHに向かいたく、ここがピーク
ポイントと仮定します。そうすると、次のフレーズは、3小節目2拍目のE、
次のフレーズは5小節目2拍目のDis、次は11小節目の2拍目A、という様に、
各フレーズによって、和音も異なれば、ピークポイントの音も、その前の音
から数えてオクターブ、4度、10度、7度、と様々で、重要な事としては、各
フレーズの表情を異ならせなければなりません。これが1つ。
もう1つはもの凄く難しい話になります。元来歌手は、大きな跳躍をすると
き(1つの音から次の音へ飛ぶとき)、ある程度の時間をかけなければ到達
できません。この第2楽章がアリアと仮定した場合、到達する音は大きな跳
躍が多く、ある程度の時間が必要になります。そこまでは判っていました。
ところが実際に弾いて見ると、各フレーズのピークポイントに向かう時、時
間を取っていられないのです。時間を取ることで、音楽はそこで止まってし
まいますし、不自然な流れになります。それを前提の上でお話をします。
ピークポイントに向かう時に時間を取っていることはできませんが、少なく
とも、「ピークポイントの音に飛び込まないで」とお願いしたいです。ピア
ノは簡単に親指から5の指、親指から4の指にさっと、一瞬で到達できます。
しかしそれが、機械的な音楽を作る要因になることがしばしばあります。
ピークポイントの音を大切に扱います。ピークポイントに向かって機械的に
飛び込まないようにして、少しだけ躊躇する気持ちで、大切に弾いてみて下
さい。
解説 : 齊藤 紀子
(92 文字)
更新日:2020年2月9日
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解説 : 齊藤 紀子 (92 文字)
第2楽章のメヌエットは、第1楽章の同主長調にあたるロ長調による。3部形式で書かれている。同主短調、即ち第1楽章と同じロ短調による中間部(第23小節~)を経て、第1部が忠実に再現される。
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