ハイドン : ソナタ 第41番 第1楽章 Hob.XVI:26 op.13-6
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.41 Mov.1 Allegro Moderato
作品概要
解説 (2)
解説 : 大井 和郎
(434 文字)
更新日:2025年3月5日
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解説 : 大井 和郎 (434 文字)
ニコラス・エステルハージを意識し、彼に合わせた音楽と推測されます。ハイドンの独自の楽天的な側面と共に、美しく流れる旋律も書かれており、ハイドンの繊細な一面を描写しています。 この第1楽章は、テンポによっても相当雰囲気が変わってきます。アレグロモデラートですが、あまりにも遅すぎると、生き生き感が失われてしまいます。曲は決して重苦しいものではありませんので、生き生きと、軽快に、スタートしてみて下さい。 この第1楽章には、ブロークンオクターブが出てきます(14小節目以降の左手)。このオクターブをレガートに弾くか、ドライに弾くかによって、この第1楽章の雰囲気は相当変わってきます。この左手の分散オクターブは、展開部のピークポイントに達する部分でも書かれていて、ここで左手をレガートにしてしまうと、緊張感やピークポイントへの方向性が失われてしまうような気がしてなりません。 筆者個人の趣向であれば、ドライに弾いた方が好みではありますが、最終的に、それは奏者に委ねられます。
解説 : 齊藤 紀子
(154 文字)
更新日:2020年2月9日
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解説 : 齊藤 紀子 (154 文字)
第1楽章のイ長調はアレグロ・モデラートの4分の4拍子。左手で開始し、冒頭のメロディーは左手が主導する。展開部(第30小節~)は冒頭の主題の後半で開始する。また、再現部(第59小節後半~)が提示部とは異なる拍で開始することが興味深い。また、楽章全体を通して、分散オクターヴや分散和音による伴奏形が特徴的である。
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