ハイドン :ソナタ 第37番 第3楽章 Hob.XVI:22 op.13-2

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.37 Mov.3 Finale: Tempo di Menuet

作品概要

楽曲ID:32191
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:4分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展1 発展2 発展3

楽譜情報:6件
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解説 (1)

解説 : 大井 和郎 (547文字)

更新日:2025年3月5日
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長調と短調が入れ替わりながら進んで行く第3楽章です。短調の部分は、ドラマティックな部分もありますのでその旨テンションを高めても構わないのですが、この楽章そのものが、テンションが高い楽章というわけでも無く、ユーモアや遊び心があるわけでもなく、極めて「上品に進むこと」が望ましく、従って、極端なフォルテやアクセントは避けるようにします。 冒頭1~8小節間はこの楽章のメインテーマであり、何度も出てきます。この8小節のテーマは、4小節x2という風に考え、前半(1~4小節間)  と、後半(5~8小節間)のコントラストを出す事が大事です。 筆者の楽譜には、前半にメゾフォルテ、後半にpが書いてあり、強弱によってコントラストを付けるようにしてありますが、この8小節間を、如何に平坦にならずに、魅力的に聴かせるか、が最も難しい部分になると思います。 そのためにはもしかしたら、前半4小節を、2x2と2つに分けて考えても良いですし、後半も2つに分けても構いません。和声的に考えたとき、7~8小節間というのは、ドッペルドミナント(借用和音)であり、Aisが入ってくることでテンションは高まるのですが、どちらかというと、おしゃれや色気があり、極端にテンションが高まる場所でもないような気がしますが如何でしょうか?

執筆者: 大井 和郎
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