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ハイドン : ソナタ 第34番 第2楽章 Hob.XVI:33 op.41-1

Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.34 Mov.2 Adagio

作品概要

楽曲ID:32181
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:4分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:6件
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解説 (2)

解説 : 稲田 小絵子 (197 文字)

更新日:2020年2月9日
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アダージョ、ニ短調、3/4拍子。ソナタ形式。

第1主題の深いため息のような6度下行(ニ短調)に対して、第2主題は軽やかに舞い降りたような六連符(ヘ長調)。展開部のヘ長調では、第1主題はその情緒が活きてこないためか、2小節しか提示されず、すぐに第2主題の素材へと移行する。とはいえ展開部は8小節だけで主調に戻り、展開的な再現部が始まる。最後は、アタッカの指示はないものの、切れ目なく第3楽章に続く。

執筆者: 稲田 小絵子

演奏のヒント : 大井 和郎 (481 文字)

更新日:2025年1月26日
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まず、個人的な見解では無く、一般常識として、

1 テンポを1つにすること

2 休符はきちんと数える

等、基本的なカウントを怠らないようにします。Adagioだとカウントが困難になりますが、サブディビジョンと言って、拍を細かく分割して数えることで、拍のカウントは容易にできます。

その上で、例えば14小節目の様な、左手に3連符が連続して来る場所でも、急いでいる(焦燥感)感じがしないテンポに設定します。基本的には、音価の小さい音符(16分音符の3連符)は可能な限りppで弾き、音価の高い音符(4分音符)は音量を出すことでバランスが取れ、急いでいる感じが出なくなります。

もう1つのヒントとしては、この第2楽章をオーケストレーションしてみることも一案です。14小節目の様な、コンスタントに伴奏が来ている部分は割と多めの楽器が鳴っているところとも考えられますし、18小節目のように、2声で進行するところは、たとえば、クラリネット2本という風に考えても良いでしょう。

11小節目、1拍目右手のCを左手で取ることで、次に2オクターブ上のCに達するまでの時間のロスを防ぐことができます。

執筆者: 大井 和郎
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