ハイドン :ソナタ 第29番 第3楽章 Hob.XVI:45 op.54-2

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.29 Mov.3 Finale: Allegro di molto

作品概要

楽曲ID:32176
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:4分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・コンペ課題曲2024:E級級

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:5件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (457文字)

更新日:2025年1月26日
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器楽的要素の強い第3楽章です。ハイドン独自のユーモラスな一面も見られます。基本的には楽観的な楽章ですが、美しさも忘れずに表現してみてください。

注意点としては、ペダルを多用しすぎないことです。音階が多く出てきますので、ペダルを使い過ぎると濁りが生じてしまいます。ペダルは最小限に留めておいてください。

Allegro moltoと書いてあるものの、連打がスタッカートで綺麗に入る最速のテンポとお考え下さい。

形式はABAですが、Bセクションの76~80小節間近辺が、最もテンションの高まるピークポイントとお考え下さい。

曲中には多くの稽留音があります(例62~67小節間)。稽留音である非和声音にはアクセントを、次の解決音に対しては、力を抜き稽留音よりも小さくなるように演奏してください。

この第3楽章の興味深いところは、最後の小節のみAdagioで書かれている事です。恐らくこの小節から急にAdagioにするのではなく、Adagioの2小節手前から徐々に速度を落とし自然にAdagioに入ることが理に適っていると思います。

執筆者: 大井 和郎
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