ハイドン : ソナタ 第29番 第1楽章 Hob.XVI:45 op.54-2
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.29 Mov.1 Moderato
作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:7分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
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楽譜情報:5件解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(511 文字)
更新日:2025年1月26日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (511 文字)
ハイドンの作品の中では、特に美しさを感じることの出来る第1楽章です。
ハイドン特有のユーモアはこの楽章では見られません。この第1楽章は、装飾音が大事ですので、モデラートのテンポに設定し、例えば31小節目の右手のトリルなど、軽やかに、素早く、無理のない、高圧的では無いトリルを入れてみてください。
この第1楽章で気をつけたいことは、非和声音と和声音の区別です。奏者は非和声音を見極め、和声音との音量の差を付けなければならなく、これが同じ音量で処理してしまうと、大変音楽が硬く聞こえてしまいます。非和声音を強調し、和声音を消えるように弾きます。
例えば、7小節3拍目の右手D、8小節目3拍目の右手Es、9小節目3拍目の右手F、は全て、「経過音」です。経過音は通常、弱拍の位置に来ることが多く、流れをスムーズにするために用いられますが、この例の様に、強拍の位置に来るということは、それなりに強調されなければならなく、経過音としてはテンションの高い使い方になります。そうすると、この経過音の次に来る音は和声音であり、解決音でありますので、非和声音よりも音量を落とすようにします。
そのような非和声音と和声音の処理に気を配ってみてください。
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