ハイドン :ソナタ 第13番 第3楽章 Hob.XVI:6

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.13 Mov.3 Adagio

作品概要

楽曲ID:32140
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用7 発展1 発展2

楽譜情報:6件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (425文字)

更新日:2024年12月16日
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悲しみの表現とも取れる美しい Adagio です。器楽と考えても良いのですが、オペラのアリアと考えてたっぷり歌い上げても構いません。トリル等の装飾音も無理なく歌えるテンポにしてください。

6小節目より、長いトリルが始まりますが、このさい左手の一番上の音がメロディーラインとなります。

基本的には2小節単位で曲は進みます。途中、曲は B-dur に転調します。g-moll と B-dur のコントラストも勿論欲しいのですが、この曲は簡単に方向性を失いやすい曲ですので、常に、どこかに向かっている感じを出すようにしてください。例えば、1小節目、3拍目の右手 Es に向かうようにして、次の D を解決音と考えます。4小節目3拍目も、B に向かって、A で音量を下げます。6小節目も2拍目の B に向かい、A で音量 を下げます。9小節目4拍目も同じです。これら、2度下行するメロディーラインはターゲットとして、そこに向かって行く方向性を付けてください。

執筆者: 大井 和郎