ハイドン :ソナタ 第13番 第1楽章 Hob.XVI:6

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.13 Mov.1 Allegro

作品概要

楽曲ID:32138
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展1 発展2 発展3

楽譜情報:6件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (528文字)

更新日:2024年12月16日
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活発で生き生きとした第1楽章です。表記はアレグロなのですが、かなり細かい音符が出てきますので、細かい音符が無理なく弾けるテンポを選んでください。

この曲の注意点としては、拍を失いやすいので拍を把握して欲しい事にあります。アレグロとは言え、細かい音符があるので、ある程度テンポを落とさなければならなく、結果、4拍子を感じにくくなります。

更なる結果として、聴いている側がカウントを失うことになります。

例えば6小節目3拍目右手の4分音符 G は1拍分あるのですが、その前の装飾音、 Cis-E-G-A-Cis-E は、もしかしたら2拍目の終わりから既にスタートさせないとならないかもしれなく、もしもこれらの装飾音が、3拍目に入った瞬間にスタートしてしまうと、その分だけ4分音符は短くなってしまいます。

これでも拍が正確に数えられていれば良いのですが、装飾音が3拍目よりスタートし、更に4分音符を1拍分数えると、装飾音の分が余計なタイミングとなり、聴き手は拍を失う結果になります。

この曲はとにかくメトロノームのように、忠実に、タイミングを一瞬も逃さずに演奏してください。もう1つは、箇所箇所でテンポが異なることのないように、テンポを1つにすることも忘れないでください。

執筆者: 大井 和郎