ハイドン :ソナタ 第12番 第1楽章 Hob.XVI:12

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.12 Mov.1 Andante

作品概要

楽曲ID:32135
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:4分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用6 応用7 発展1 発展2

楽譜情報:4件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (421文字)

更新日:2024年12月16日
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大変に注意を要する第1楽章です。感じ方1つで別の曲になってしまうからです。2/4 と書いてあることも更なる誤解を生む要因ともなり得ます。この第1楽章は Andante になっていることに注目してください。それは決して、メトロノームに書いてある Andante という場所の速度に合わせなくてはならないという事ではありません。

この楽章を生き生きとジャンピーに、活発に弾く解釈と、Andante を重視してゆっくり弾くのでは全く曲の感じが変わってきます。

ここからは筆者の主観となります。この第1楽章は、アリアとお考えください。ですので、かなりゆっくりと、メロディーラインを女性歌手が歌うように歌い上げます。器楽的には考えません。

この曲は楽天的で、深刻な曲ではありませんが、歌に美しさを求めてみてください。例えば34小節目から始まる左手の3連符の伴奏は、ペダルを多く使用し、pp で流れる ように弾き、ト音記号のメロディーを歌い上げるようにします。

執筆者: 大井 和郎