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ハイドン : ソナタ 第9番 第1楽章 Hob.XVI:4

Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.9 Mov.1 Moderato

作品概要

楽曲ID:32127
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用4 応用5 応用6

楽譜情報:7件
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解説 (2)

解説 : 岡田 安樹浩 (221 文字)

更新日:2020年2月9日
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ニ長調 ソナタ形式 4分の4拍子

主要主題は7小節からなり、分散和音形と充填リズムを駆使した動機と下降音階による動機によって特徴づけられている。推移(第8小節-)を経て属調のイ長調で副次楽想(第13小節-)が置かれ、反復記号によってくり返される。

後半(20小節-)では、主要主題の動機、推移の動機による属調から主調へ回帰するプロセスを経て、主調で主要主題(第36小節-)、副次楽想(第51小節-)が再現され、反復記号によって後半がくり返される。

執筆者: 岡田 安樹浩

演奏のヒント : 大井 和郎 (457 文字)

更新日:2024年12月16日
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大変明るく、楽しい第1楽章です。テンポはアレグロと書いてありますが、あまり速く無く、落ち着いた、モデラートに近いテンポの方が、トリルやターンなどが弾きやすくなる利点もありますが、同時に、6連符や3連符、32分音符などの細かい音符も無理なく演奏でき、また、無理なく聴く事ができます。

当然ながらテンポは1つに絞り、箇所によってテンポが変わることの無いように気をつけてください。特に、23~28小節間のように、拍を刻む伴奏が無い部分は速くなりがちです。気をつけてください。テンポは一貫して狂いの無いように、メトロノームに限りなく近いテンポで進んでください。そうすることで、聴き手が拍を正確に認識できます。

ピークポイントは23小節目より始まり、31小節目辺りが最もテンションが高まる所です。

アーティキュレーションやリズムそのものが異なる版もあります。基本的にアーティキュレーションは自由だと感じますので、レガートやスタッカートは、奏者の判断の上、実行してみてください。どれが正しくどれが間違っているということはありません。

執筆者: 大井 和郎

参考動画&オーディション入選(1件)

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