ハイドン :ソナタ 第8番 第3楽章 Hob.XVI:5

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.8 Mov.3 Presto

作品概要

楽曲ID:32126
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:2分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用6 応用7 発展1

楽譜情報:6件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (425文字)

更新日:2024年12月16日
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大変楽天的要素が強い楽章で、とても楽しい雰囲気です。Presto と言っても細かい音符も多く出てきますので、速すぎないテンポに設定します。

冒頭7小節からして、2~3小節間と4~5小節間がシークエンスのように書かれており、7小節目が冒頭のフレーズの区切りとなっている、ハイドン独自の書法です。

このように2つ、シークエンス的な繰り返しが観られる、8~9小節間と、10~11小節間、あるいは12~13小節間と14~15小節間等、全く同じフレーズの繰り返しも観られます。

その他、16~22小節間のような、ハーモニックシークエンスも多く見られます。奏者は、これらの似通った、あるいは同一のフレーズに対しては、何かしら、音量や音質の違いを付けて演奏してみてください。

途中、a-moll に転調しますが、ムードは決して深刻ではありません。a-moll はピアノで、そして最後に来る A-dur は明るいフォルテで演奏することで、はっきりしたコントラストが付きます。

執筆者: 大井 和郎
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