ハイドン :ソナタ 第6番 第1楽章 Hob.XVI:10

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.6  Mov.1 Moderato

作品概要

楽曲ID:32118
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:3分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用3 応用4 応用5

楽譜情報:5件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (394文字)

更新日:2024年12月16日
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器楽的な要素も感じられますが、どちらかというと、楽しい会話のような話を想像してみてください。楽しい、しかし威厳があって、品もある紳士達が早口で、冗談を言い合っているようなイメージです。

故に、この楽章全体が軽快でなければならなく、それにはアーティキュレーションの工夫が功を奏すかもしれません。

例えば6小節目、左手の16分音符3つは、レガートにせずにスタッカートにしてみたり、8~11小節間の8分もスタッカートに、そして、16~19小節間の分散和音(16分音符)もスタッカートにしてみても楽しさと軽さを出すことが出来ます。

15~16小節間、オクターブになるところは2人の会話で意見の合わなかった2人が初めて同意したようなイメージです。

曲は、展開部で G-dur、a-moll に転調します。調が変わる度に、会話の話題が変わるイメージで、2人の言い合いと考えます。劇的要素で考えてみてください。

執筆者: 大井 和郎