ハイドン :ソナタ 第2番 第3楽章 Hob.XVI:7

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.2 Mov.3 Finale Allegro

作品概要

楽曲ID:32108
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (386文字)

更新日:2024年11月18日
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フレーズの小節数が奇数の部分もある一風変わった最終楽章です。この楽章は活気に溢れ、楽天的な要素が満載です。楽しく生き生きと弾いて下さい。

注目して頂きたいのは16分音符です。冒頭3小節間では、左手に、次の3小節間では右手に、次の3小節は左手、次の3小節は右手、というふうに、16分音符が左右交互に現れます。

これは会話の描写とも考えられます。2人の人物が色々話をしている様子で、片方が質問するともう一方がそれに対して答えを返す感じです。

このような会話的な音楽の場合、この2人のキャラクターを音質や音量によって振り分けることで、とても聴き易く、理解しやすくなります。

中間部は6小節単位で、フレーズを考えて下さい。片方はC-dur、もう一方はc-mollで、音量と音質の違いを付けます。

再現部は今まで出てきた多くの素材が1箇所に集約され、曲のピークポイントの部分とお考えください。

執筆者: 大井 和郎