ブラームス :ピアノ三重奏曲 第1番 第2楽章 Op.8

Brahms, Johannes:Klaviertrio Nr.1  Mov.2 Scherzo: Allegro molto

作品概要

楽器編成:室内楽 
ジャンル:★ 種々の作品 ★
総演奏時間:7分00秒

解説 (1)

解説 : 丸山 瑶子 (551文字)

更新日:2019年2月20日
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第2楽章 Scherzo allegro molto h-moll 3/4拍子

複合3部形式。スケルツォ呈示部では主題が声部間で模倣される。中間部では主題4小節が若干の変更を伴い、音高を上げながら連続する。第53小節で、それまで小結尾から続く保続和音に抑制されていたエネルギーを発散するかの如く、音楽がリズミカルで力強くなる。この8小節は音域を6オクターヴに拡大し、ヴァイオリンを旋律に加えて反復され、クライマックスを形成する。エネルギーは収まりきらず、低音の半音階上行と第93小節からの動機の切迫によりもう1度噴出する。その後声部の動きは静まるが、引き続き和声的緊張が保たれる。

再現部は楽器法の変更などにより呈示部と対照づけられる。息の長いフレージングの対旋律はMeno allegroの主題の先取である。

H-durのMeno allegroはスケルツォと対照的に抒情的だが、両者は旋律や動機の共有により、密に関連し合う。旋律声部の楽器の組合せは楽段毎に変わる。全体の響きは次第に融合、拡大し、ヴァイオリンがオクターヴ和音のトレモロとなる最後の主題呈示で頂点に達する。

スケルツォ主部の反復の後、既出素材に基づくコーダとなる。和声は長7和音と減7和音の明暗の交替を経て、最終的にピカルディー終止に落着く。

執筆者: 丸山 瑶子

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