ベートーヴェン :ピアノ・ソナタ 第15番 「田園」 第4楽章 Op.28

Beethoven, Ludwig van:Sonate für Klavier Nr.15 "Pastorale" 4.Satz Rondo-Allegro ma non troppo

作品概要

楽曲ID:30707
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・コンペ課題曲2024:E級級

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:3件
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解説 (1)

解説 : 岡田 安樹浩 (554文字)

更新日:2019年2月16日
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(第4楽章)ニ長調 8分の6拍子 ロンド

フィナーレはロンド・ソナタ形式。主音が断続的にバスにあらわれるオスティナート風の音型の上にロンド主題が印象的である。16分音符のアルペジオによる経過句(第17小節~)を経て属調であるイ長調で新しい主題があらわれる(第29小節~)。このイ長調主題を構成するリズムは、ロンド主題のバス声部のオスティナート音型からとられている。16分音符によるアルペジオとトレモロによる経過句(第43小節~)を経てロンド主題が回帰する(第52小節~)。中間部ではロンド主題バス声部のオスティナート・リズムと、上声のタイのついたリズムとが発展的に扱われる(第67小節~)。

16分音符のアルペジオとトレモロのパッセージを経て、ロンド主題が回帰する(第114小節~)。ここから再現部となり、先のイ長調主題は主調であるニ長調であらわれる(第145小節~)。

コーダ(第169小節~)ではまず、下属調であるト長調でオスティナート音型がピアニシモであらわれ、これが発展的に反復してフォルティシモへ到るとアルペジオ音型が断片的にあらわれる。最後に速度をPiu Allegro quasi Prestoに上げ、ロンド主題のバス・オスティナートの上に16分音符の華やかなパッセージが繰り広げられて楽曲を閉じる。

執筆者: 岡田 安樹浩

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