ベートーヴェン :ピアノ・ソナタ 第3番 第2楽章 Op.2-3
Beethoven, Ludwig van:Sonate für Klavier Nr.3 2.Satz Adagio
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展4 発展5 展開1 展開2 展開3
解説 : 岡田 安樹浩 (280文字)
(第2楽章)ホ長調 4分の2拍子
主要楽章のハ長調に対し、アダージョの第2楽章がホ長調で書かれていることは、3度関係で調性を構築する後年のベートーヴェンの様式を先取している。2つのセクションが交互にあわられる5部分形式。形式を図式化すれば[A-B-A-B-A]。
第1部は付点リズムに特徴づけられる動機と和声的な書法による動機からなる主題による。第2部はホ短調で、分散和音を背景として上声部と下声部に楽想が展開される。冒頭の主題が回帰する第3部を挟んで、第4部は第2部の楽想が短縮されてあらわれる。再び冒頭主題が回帰する第5部では、主題が若干発展しながら収束する。
ピアノ・ソナタ 第3番 第2楽章
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