ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第1集から) 序曲 HWV 432

Händel, Georg Friedrich:Suite Overture HWV 432

作品概要

楽曲ID:30455
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:6分10秒
著作権:パブリック・ドメイン
  • クリックして画像を開く
  • tab

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (442文字)

更新日:2024年7月15日
[開く]

Largoのセクションは、フランス風序曲の影響を受けているセクションですので、威厳のある、鋭い付点のリズムを強調し、即興性が感じられる演奏をして下さい。ピークポイントを決め、方向性のある演奏を目指してください。筆者の個人的な見解になりますが、1つの考え方として、20小節目の終止形(ハーフケーデンス half cadence)がピークポイントと考えて良いと思います。

Prestoのセクションは、重厚な和音が、鋭いリズムで、速いテンポで演奏されます。ここからはまた個人的な見解になりますが、このセクションにペダルを使って滑らかに横に流すという考え方よりは、ペダルを使わず、ドライに、スタッカートも使って軽く付点のリズムを弾くという考え方もありだと思います。この頃の時代の楽器と今の楽器を比較したとき、今の楽器でこれらの重厚な和音を速いテンポで付点で演奏してしまうと、どうしても音量が上がり、重たくなってしまうからです。ペダルを外し、leggieroを意識する位でちょうど良いと思います。

執筆者: 大井 和郎
現在視聴できる動画はありません。  

楽譜

楽譜一覧 (1)