ヘンデル :組曲 前奏曲 HWV 449

Händel, Georg Friedrich:Suite Prelude HWV 449

作品概要

楽曲ID:30377
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (504文字)

更新日:2024年9月16日
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15小節目4拍目のように32分音符を含ませたり、20~24小節間のように、強拍の位置に16分音符の単音が書かれていることを鑑みれば、一見即興的に見えるこのプレリュードも、きちんと4/4拍子で書かれており、故に、拍を意識して演奏される事を望みます。

多少の即興性は必要ですが、まるで「小節線は不必要」なぐらいにテンポを崩してしまうレベルまで崩すことに筆者は賛同しません。常に4/4の秩序を守ってください。

その上で、曲はd-mollから始まり、F-dur、の予感を感じさせつつ、18小節目で再びd-mollに戻ります。基本の調であるd-mollは割とはっきりした音色で、11小節目で3声になり、横に流れる音形となります。ここはF-durに一時的に転調したと考えても構いません(カデンツこそ無いですが、明らかにd-mollではないことは感じられます)。この部分は割と柔らかな、優しい音色で進ませ、18小節目のcisでd-mollに戻ったと判断しますので、ここからは元の厳しい音色に戻しても良いでしょう。

23小節目からは下行形となりますが、24~25小節間のカデンツを考えたとき、クレシェンドで降りてきても構いません。

執筆者: 大井 和郎
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