ヘンデル :組曲 前奏曲 HWV445

Händel, Georg Friedrich:Suite Prelude HWV445

作品概要

楽曲ID:30364
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:1分20秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (531文字)

更新日:2024年9月16日
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まず1~18小節間、どのような状態で和音が進行しているか把握しましょう。例えば、1~5小節間、Cがペダルポイント(保続音)として伸ばされていて、その上で和音が進行しています。4小節目、掛留音があり、3小節目のGが伸ばされていて、ソプラノは下行形経過音と考えます。

ここまではCが保続音であるため、バスの心配はあまり要りませんが、その先、例えば、バスが半音階的進行で下行している部分については気をつける事があります。これらの和音をアルペジオとして下から上までバラして弾き、上の音に到達したら再び下行して戻ってくると行ったパターンの場合、6小節目も、7小節目も、8小節目も、バスの音が重複してないため、1小節につき、2回(始めと終わり)しか弾かれることがなく、これがはっきりと弾かれなければ、聴衆はここで和声の進行の過程を失うことになります。

上記のように、バスの音がバスの部分にしか書かれておらず、重複してない小節には注意してください(バスをはっきり、時に多少長めに弾くことが重要です)。

また、13小節目のように、強拍の位置に、経過音が書かれている場合は、次の音は解決音となりますので、非和声音よりも弱く弾きます。このように、和音進行を考慮した演奏を目指してください。

執筆者: 大井 和郎
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