ヘンデル :パルティータ(組曲) メヌエット HWV444

Händel, Georg Friedrich:Partita(Suite) Minuet HWV444

作品概要

楽曲ID:30350
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:メヌエット
総演奏時間:1分10秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (374文字)

更新日:2024年9月16日
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調性は、c-moll、B-dur、c-mollという流れになります。平行調のEs-durには転調しません。本来であれば、6小節目2拍目の左手はHであるべきで、このHがc-mollの調性を強く印象付けます。しかし実際に書かれてあるのはBで、Es-durに転調するのかもしれないような兆しを見せますが、実際はc-mollのカデンツは7~8小節間で、完全終止という形で終わります。

3小節目にもBが使われており、本来であればEs-durを予感させるBでありますので、3小節目にはEsが来ても自然な流れになりますが、c-mollの不完全終止で終わります。

結果、目まぐるしく、調の兆しが変わりますので、このメヌエットのテンポを速めにすることで、調性が混乱してしまいます。このメヌエットはある程度ゆっくり、どっしりと弾くことで、流れを自然に感じることが出来ます。

執筆者: 大井 和郎
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