ヘンデル :パルティータ ジグ HWV450

Händel, Georg Friedrich:Partita Jig HWV450

作品概要

楽曲ID:30344
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:1分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
  • クリックして画像を開く
  • tab

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (623文字)

更新日:2024年10月17日
[開く]

楽天的なジーグですが、小節数の少ないジーグです。前半4小節、後半8小節しかありません。フレーズを考えたとき、例えば前半は1小節単位、あるいは2小節単位で考えるようにします。

1小節目 ドミナントで終了

2小節目 トニックで終了

3小節目 ドミナントで終了なのですが、左手の動きは4小節目に「引き続き導かれる」と考えますので3~4小節間を1つのフレーズとしても構いません。

4小節目 D-durに転調したと考えても構いません。あるいはドッペルドミナントと考えても構いません。

例えばの話になりますが、この前半4小節間を見たとき、1小節目は4拍目に向かって音量を上げ、2小節目は4拍目に向かって音量を下げます。3小節目は4拍目に向かって音量を上げ、4小節目は4拍目に向かって音量を下げます。これは単に一例に過ぎませんが、奏者の判断により、ある程度の強弱を付け、平坦な演奏にならないようにします。

後半は、例えば5~6小節間を1つのフレーズと考えても構わなく、その場合、ソプラノのメロディーラインだけを見ると、5小節目で、H C D E と上行し、6小節目で E D CH A と下行しますので、クレシェンド、ディミヌエンドで形を取ります。

7小節目、上行形シークエンスで、8小節目e-mollに転調してカデンツとなります。この辺りのテンションも高いです。9小節目、下行しますが、10小節目で3声になり、層が厚くなりますので、ここをピークポイントとしても構いません。

執筆者: 大井 和郎
現在視聴できる動画はありません。  

楽譜

楽譜一覧 (0)

現在楽譜は登録されておりません。