ヘンデル :パルティータ サラバンド HWV450

Händel, Georg Friedrich:Partita Saraband HWV450

作品概要

楽曲ID:30343
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:サラバンド
総演奏時間:3分40秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (458文字)

更新日:2024年10月17日
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この手のゆっくりした曲で、あまり音数が多くない曲は方向性が失われやすく、結果平坦な演奏になりかねません。解決法としては、少し速いテンポで試弾してみて全体像を掴みましょう。前半は4小節単位のフレーズが3つで12小節と考えます。1つ目(1~4小節間)と2つ目(5~8小節間)では、2つ目の方がピッチ的に高い位置にあるので、2つ目の方が音量は大きいでしょう。3つ目(9~12小節間)は、特に他の調に移る気配もなく、大人しく終わりますのでこれも2つ目よりはテンションを下げて良いでしょう。

後半は、2小節単位、あるいは4小節単位で考えても構いません。上行形シークエンスがスタートし19小節目において、この曲の最高音であるHに達します。21小節目から、2度ずつ下行する4小節単位のフレーズを経て、25~28小節間、コーダ的な終止と考えます。続く、29~32小節間は、25~28小節間のエコーと考えます。

奏者は、各フレーズのムードの違い、シークエンスによる方向性、等全体像をコンパクトに考え、それぞれに適切な強弱を与えてください。

執筆者: 大井 和郎
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