この曲を絵画的描写と考えた上でのお話しです。この曲は、はっきりと旋律を出すと言うよりは、ぼやけた、ぼんやりした、水彩画のようなイメージが欲しいところです。その上で、ペダルは必須となりますので、まずは学習者が幼い子供である場合、ペダルの基礎から学ばせることをお勧めします。そしてペダルは、濁りがなかなか判らない場合や、環境もあります(部屋の造り等)。できる限り、反響の少ない部屋で、できる限り、調律されているピアノで、注意深く濁らないように音楽を進ませますが、左手は、例えば、1~4小節間は全く同じですので、濁り自体がわかりにくいところもあります。
そこで、右手のみでペダルの練習をしてみて下さい。1拍目の音のところで、前の音が残っていたり、濁ったり、あるいは切れたりしなければ成功です。
その上で、1~4小節間、5~8小節間、9~10小節間、11~12小節間、13~16小節間の、5つのフレーズを全て、異なった音質と音量、異なったムードで弾くようにします。
個人的には、この曲にルバートはありだと思っています。自由にテンポをコントロールしてみて下さい。