サン=サーンス :左手のための6つのエチュード エレジー Op.135-5

Saint-Saëns, Camille:6 Etudes pour la main gauche seule "Elegie" Op.135-5

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲
総演奏時間:6分30秒

解説 (1)

解説 : 中西 充弥 (265文字)

更新日:2019年4月12日
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エレジー:ポコ・アダージョ、変ニ長調、四分の三拍子。古典組曲風のエチュード集の中で異彩を放つロマン派らしい性格的小品である。〈前奏曲〉と並んで分散和音による和声の層の厚い、情感あふれる音楽であり、このエチュード集の中でサン=サーンスが一番訴えたかった音楽なのであろう。拡大する和声によりクレッシェンドと緊張感を演出して哀切の冒頭主題を準備するところは、一手による切り詰められた音のおかげでより緊迫した劇的な効果を生み出している。中間部はイ長調からヘ長調へと転調し、思いを断ち切るかのような決然とした表情になり、元の主題が回帰する。

執筆者: 中西 充弥
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