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リャードフ :4つの前奏曲 前奏曲 Op.39-2 ハ短調

Lyadov, Anatoly Konstantinovich:4 Preludes Adagio c-moll Op.39-2

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:前奏曲
総演奏時間:1分40秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (785文字)

更新日:2022年11月23日
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実に様々な演奏が可能なプレリュードですが、このプレリュードの最も難しいところはAdagioという表記があり、メトロノームマーキングまで書いてあります。ちなみに筆者の版は四分音符が48とあります。この表記が作曲家自身によって書かれたものであるかどうかは定かではありません。

実際、AndanteとかModeratoで弾いてみるととても楽に弾けることが判ります。しかしこれはAdagioですので、テンポはぐっと落とさなければなりません。

フレーズは必ず2小節単位で流れます。この2小節間で、1小節目から2小節目に移るところが多くの場合ピークポイントと考えます。ダイレクションは故に、2小節目の1拍目、4小節目の1拍目、のような考え方であり、音が高い位置に達する5小節目の1拍目は筆者はピークポイントと考えず、むしろ、フレーズの始まりで、音量的には弱いと考えています。

「1小節目から2小節目に移るところが多くの場合ピークポイント」と言いましたが、例えば4小節目の1拍目の和音は3小節目の2つの和音の緊張感が解ける和音と筆者は考えますので、ここは強くはしません。このような、場所によっての臨機応変さも必要になります。

9小節目からはとても感情的になり、agitato気味に演奏した方が良いでしょう。テンポも少しだけ前向きでも良いと思います。

このプレリュードに関して1つだけ筆者独自の考えがあります。それはペダルの問題です。多くの演奏動画はペダルを多く使っていますが、筆者は演奏する際に、左手の音を濁らせないように可能な限りペダルを減らします。ペダルの目的は右手の和音同士を切れ目無く繋ぐ目的のみです。

曲の終わり、16小節目からは、最低音のCがペダルポイントとして鳴りますが、その際もペダルを用いて音を濁らせないように、さながらチェロ等の楽器が演奏しているように弾くことがポイントです。

執筆者: 大井 和郎

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